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“将棋界の異端児”橋本崇載の本音「目立ちたいという願望はまったくない」

金髪パンチで対局…“将棋界の異端児”橋本崇載の本音「目立ちたいという願望はまったくない」
橋本崇載、プロ棋士八段。若手実力派と評される一方で、将棋番組出演時の奇抜ないでたちや執拗なカメラ目線など独自のパフォーマンスでも注目を集める“将棋界の異端児”である。今年のNHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝では、まさかの“二歩”で反則負けと不本意ながら話題を呼ぶ結果に。「正直、もう目立ちたくない」と悔やむ氏の素顔に迫る。

◆金髪パンチは思春期の反動だったのかも
将棋界では「ハッシー」の愛称で親しまれている彼は、名人戦への挑戦権を懸けた順位戦で、’12年にA級へ昇級。あの羽生善治を相手に竜王戦で2連勝したこともある実力派だ。
  しかし、世間的には対局以外のパフォーマンスで話題になることが多い。NHK杯ではしばしば鋭い眼光でカメラをにらみ、’04年には金髪パンチパーマに紫のシャツで登場。’12年の対局前インタビューでは、佐藤紳哉六段の口調を完コピし、いずれもネット上を大きく騒がせた。さぞかしサービス精神旺盛なエンターテイナーなのかと思いきや、本人の口からこぼれたのは意外な本音だった。
  ※A級……7つあるタイトル戦のうち、名人戦だけは挑戦権を懸けた順位戦が開催され、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組に分かれてリーグ戦を行う。
  ※羽生善治……’85年に15歳でプロ入り。当時の最年少記録となる19歳で竜王を獲得し、’96年には史上初となる7タイトル独占を達成。竜王以外の6タイトルで永世称号を保持する将棋界のモンスター。
  ※対局以外のパフォーマンス……NHK杯テレビ将棋トーナメントではたびたびカメラ目線が話題になるほか、’04年には金髪パンチパーマに紫のワイシャツで対局に臨み、その画像は今もネットで語り草に。対局前インタビューでも’12年には佐藤紳哉六段の物真似、’13年には『あまちゃん』を意識して語尾に「じぇ」を付けた発言で解説者の笑いを誘った。現在は、新宿でSHOGI BARを経営するなど、将棋の振興にも努めている。
  ※佐藤紳哉六段の口調……’97年に20歳でプロ入り。’05年には将棋大賞の勝率1位賞と新人賞を受賞。たびたびカツラを着けて対局やテレビ出演に臨む、お茶目なキャラクター。橋本は彼のヤンキー口調をマネて「羽生さん? 強いよね」と対局前インタビューに答えて物議を醸した。
  ――しばしばネット上で話題になることについて、どう受け止めていますか? 「してやったり」みたいな思いはあるのでしょうか。
  橋本: うーん、本来なら対局で勝って注目を浴びるべきなので、そういう注目のされ方は邪道ですよね。そもそも、目立ちたいという願望はまったくない人間なので。
  ――それは、テレビカメラの前だとサービス精神でつい頑張ってしまうということですか?
  橋本: いや、全然イロモノを狙っているつもりはないんですよ。ファッションはできればお洒落なほうがいいし、たまには派手な服も着たい。ヘアスタイルや髪の色も、クセっ毛が嫌だから変えているだけで、スポーツ選手とかならみんな自由にやっていることじゃないですか。なんで僕だけが注目されてしまうんだろうって気持ちはあります。
  ※スポーツ選手……「サッカーの本田圭佑選手だって、しょっちゅう髪形を変えてるじゃないですか」(橋本)と、自分だけ注目されることに異議を唱えた。
――でも、対局前のインタビューなどは、ウケようと思って事前に考えるわけですよね?
橋本: それはだって、テレビに出たときにファンサービスをするのって、当たり前のことじゃないですか? 何もしないほうがおかしいと思うし、そこは世間と将棋界と僕の感覚の間にズレを感じますね。
――奇抜な服装をしたことで、日本将棋連盟から注意を受けたりしたことはありませんでしたか?
橋本: 金髪パンチパーマに紫のシャツで出たときは、視聴者から連盟宛に相当苦情はきていたみたいですけどね。まあ、あのときは僕も若かったので……。ただ、僕が対局で変な格好をしたのって、NHKのその1回だけなんですよ。その1回をいつまでも蒸し返されてしつこく言われるのは、正直むかついちゃいますね(笑)。

――すみません……いつまでもそのイメージで見られるのは嫌ですよね。ラジオ出演時には「キャラが迷走している」と仰っていましたが?
橋本: だって、今の僕を見てもそんなに変だなって思わないでしょ。え、思わないですよね? 思われてたらショックなんだけど。なのに「昔はこうだった」と騒がれても、どうすればいいかわからなくて。だったらいっそ、また金髪に染めてド派手な格好をしたほうがいいのか?って悩んでしまいますね。
――ご自分では、こういうキャラに見られたいとかってあるんですか?
橋本: 棋士っぽく見えなければいいです。世間的にはやはり地味、メガネ、モテなさそう……みたいなステレオタイプなイメージがあるので、それは避けたい。「棋士っぽい」と言われたら相当ショックですね。
――将棋界が地味に見られるのが不満ということでしょうか。
橋本: 他のスポーツとかと比べると、どうしても華がないですよね。誰かが二歩を打ったとかじゃないと注目されないでしょ(笑)。たとえば、羽生さんはもう25年くらいトップに君臨し続けていて、それってものすごいことなんですよ。だけど、世間的にはとても扱いが小さくて、ヘタしたら僕の二歩のほうがインパクトが強い。そんなね、僕みたいな人間が反則負けしたくらいで騒がれているようじゃダメなんですよ……。
――二歩のことには触れないようにしていたんですが……。
※僕の二歩……’15年3月8日放送のNHK杯で、行方尚史八段との対局において持ち時間を使い切った橋本八段は、秒読みに追われるように「二歩」を指してしまう。プロ棋士の異例の反則負けにネットニュースでも話題となった。

◆「棋士である前に人であれ」が信条
――『アウト×デラックス』にレギュラー出演して人気の加藤一二三や、対局直前にカツラを取って話題となった佐藤紳哉ら、将棋界からはしばしば変わり者が現れますよね。
橋本:確かに、変わった方は多いです。棋士の結婚式に招待されて、披露宴の間じゅうずっと詰め将棋を解いていた方がいた、とかね。将棋は強いけど、将棋界でしか通用しない感じの人はけっこういますね。
――4月に『有吉反省会』に出演されたときも、「棋士は天才集団だが、バカと天才は紙一重なんで」と仰っていましたが、そうなんですか?
橋本:正直、あんまり友達にはなりたくないタイプの人も多くて、将棋界で仲の良い人は数人しかいないです。常識人なのは僕くらいだと思いますよ(笑)。自分の中のルールとして、「棋士である前に人であれ」ということはいつも肝に銘じています。

※加藤一二三……14歳7か月の史上最年少でプロ入り。現在75歳で、現役最年長の棋士。愛称は「ひふみん」で、対局中に板チョコを食べたり、相手の背後に立ったりするなど変わり者として知られている。
●このインタビューは週刊SPA!10月6日号のインタビュー連載「エッジな人々」から一部抜粋したものです

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