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持田香織が語るELTと歩んだ半生

持田香織が語るELTと歩んだ半生「35歳を過ぎてようやく…」

「デビュー当時は、こうして人生の半分以上をEvery Little Thing(以後、ELT)として活動できるなんて想像していなかったです」

 笑顔で語る、持田香織(37)。8月8日にデビュー20周年イヤーに突入したELTが12枚目のオリジナルアルバムと4枚目のベストアルバムを9月23日に発売。さらに、10月からは全国28か所を回る半年にわたるツアーもスタートする。

「振り返ると、いろいろなことがあったなと思います。いちばん最初に出た音楽番組が生番組の『ミュージックステーション』で、緊張して声がうわずったまま1曲を終えて、トラウマになったり、同期のSPEEDがものすごく元気に踊り歌う姿を見て“すごい!”って衝撃を受けたり(笑い)」

 当初、持田、ギターの伊藤、キーボードの五十嵐の3人で活動していたELT。’00年にグループの中心人物であった五十嵐が脱退した際には“2人でも大丈夫?”という目を向けられていると、強く感じたそう。

「だからこそ、(伊藤)一朗さんと『fragile』でオリコン1位をとれたことが力になりました。みんな寝ずにクタクタになりながら作った曲だったので、本当にうれしかった」

 その後、数々のヒット曲を生み出していったELT。しかし、平坦な道だったわけではない。

「ツアー中にのどを痛めて、ライブを2本くらい中止にしてしまったこともあったし、20代後半の女性ならではの身体の変化も経験しました。求められていることと、できることのギャップがあって、7~8年悩んでいましたね。35歳を過ぎた、ここ2年くらいでようやく“辞めないでよかった”と思えるようになりました」

 相棒の伊藤や、周囲の人たち。ファンの支えに助けられながら歌い続けてきた。

「もしかしたら、今がいちばん楽しいかもって思えるんです。不思議なんですが、嘘みたいにいろいろなことが整理されていって、生活をともにするパートナーにも出会えた。あんなに苦しかったのに、歌うことが気持ちよくてしょうがないんです。だから今回のツアーは“絶対にいいと思う!”って言いたいし、これまで支えてもらった方々へ恩返しがしたい。元気である限り、一朗さんとELTを続けていけたらいいなと思います」

■幸せをちょっぴりおすそ分け

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