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尾崎豊さん長男・裕哉が初ライブ 超満員250人

尾崎豊さん長男・裕哉が初ライブ 超満員250人

大阪・ミナミのライブハウスで初ライブを開いた尾崎裕哉(FM802提供)

 故尾崎豊さん(享年26)の長男、尾崎裕哉(ひろや=26)が10日、大阪・ミナミのライブハウス「DROP」で、初ライブを行い、父と同じくライブハウスからアーティストの第1歩を踏み出した。

大毅KO涙で尾崎豊を熱唱

 裕哉は、これまでにも「尾崎豊の息子」として、父のトリビュートイベントで歌ったり、バンド活動でステージに立つことはあったが、オリジナル楽曲のみで「尾崎裕哉」としてライブを行うのは、この日が初めて。超満員250人ファンを前に「これが初ライブです」とあいさつした。

 裕哉は、大阪のFM802局が毎年秋、開いているイベント「MINAMI WHEEL」(12日まで)に出演。同イベントは、ミナミ一帯のライブハウス約20カ所で400以上のアーティストが出演する風物詩的な“お祭り”で「父(の原点)はルイード(新宿のライブハウス)でしたけど、似た感じですかね」。初ライブを終え、照れたように語った。

 裕哉は、大学1年だった「4~5年前から」楽曲制作を始め、この日は「Moon Light」(仮題)など5曲を披露。詞というよりも言葉をリズムにのせ、読み上げるように歌う姿は、父をほうふつとさせ、裏声の使い方、声の伸ばし方は、20代に入った尾崎さんの歌声と完全にかぶる。裕哉本人も「そうですかね、ありがとうございます。確かに、お客さんも、(父の)世代の方も多かったですね」と話した。

 26歳。父が亡くなった年齢でのデビューには「大学の勉強が好きになっちゃって」と苦笑。卒業後、音楽の道を選ぶまでに「何か、社会にメッセージを発信していく方法は音楽だけじゃない。何がいいのか、ずっと考えていたらこの年になった」と笑う。

 父と比較されるプレッシャーには「うーん」と考え「でも、そうじゃなきゃ、こうして(お客さんも、取材も)来てくれないでしょ」と受け止める。超満員になった客席には「思ったより、人が集まっていた。気持ちよかった」と、度胸の良さものぞかせた。

 今後はCDデビューに向け、制作活動に入るといい「まだ、デビューもしていないんで、(アーティストとしては)これから。早くデビューしたいなと思っています」と話していた。

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